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町から出席しておりますので、小牛田町がそうだとはとらないでください。全体的にいろいろなことを聞きますと、そういうことが多いということですので、そのへんよろしくお願いします。
最後に、ある自治体の調査で国の政策基準と住民のニーズのデータを比較した場合、そこにすごい差があったということを聞きました。それはゴールドプランの中ですが、ホームヘルパーは国が300人、住民側の要望としては1786人、デイサービスは国が15ヶ所、住民側が133ヶ所ということで、6倍から9倍の差があるそうです。このデータの結果を見る限り、住民が100%満足するということはあり得ないのではないかと思います。このような実態はどこの自治体でもあるのではないかなということを感じます。このような事実を認めたうえで、行政と私たち住民がその隙間をどう埋めていくかというのが大きな課題になると思います。
私たちが行っているボランティア活動の役割は、安心して住める町であり地域であるために、有償福祉サービスをしている方は今たくさんいらっしゃますが、そういうことも全部含めたうえでボランティアがどういうふうに関わっていくかということが、私はすごく大事なのではないかと思っております、その関わりが本当のパートナーシップなのではないかと思います、お互いにいつまでも「あなたがこうだ」「私がこうだ」と言っていてもらちがあかないと思います。
やはり、福祉というのは私たち住民が考えていかなければならないのではないかと感じています。私は最近いろいろな人に会ったり、いろんなことを見たり聞いたりして思うのですが、権利という勝手、忘れられた責任と義務、人間尊重という放任主義、自由というわがままというものを、今の日本社会のなかに感じています。やはり規範とか常識とか道徳とかを、すごく社会が茶化す感じが出てるように思います、どんな社会でも、福祉は結局、自分の問題ですから、やはり1人ひとりが自覚してみんなで取り組んでいかなくてはならないのではないかと感じております。これからもちゃらんぽらんでいい加減ですが、仲間みんなで活動を楽しく続けていきたいと思っております。ありがとうございました。
田中 ありがとうございました。佐藤さんどうぞ。
佐藤 私のほうからちょっとコマーシャルをさせていただきます。、昨年(95年)七ヶ浜名貿城を会場に行われました県主催の「とっておきの芸術祭」はとても成果があったということで、今日おいでの浅野知事の肝いりで県内7ヶ所を順繰りに広域圏でこの芸術祭を開催することになりまして、今回石巻広域圏で12月の7日8日、開催されます。会場は石巻市文化センターです。今日の主催者である県も一緒に、それからボランティアもその構成メンバーとして今、一生懸命頑張っている段階ですから、ぜひ皆さんおいでいただきたいと思います。
田中 ありがとうございました。それでは横田さんどうぞ。

 

 

 

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